トランクルームでの土地活用

今回は土地をトランクルームで活用する方法についてお伝えします。

まずトランクルームのメリットとデメリットを見た後、「自主管理方式」、「管理委託方式」、「フランチャイズ方式」それぞれの運営方式をご紹介します。

ご自身の活用方法としてトランクルームが適切かどうか、トランクルームで土地活用をする際にはどの運営方式がいいか考える参考になれば幸いです。



まずは、トランクルーム運用のメリットとデメリットを見てみましょう。

トランクルームのメリット

1. 安定した収益源:トランクルームの需要は拡大傾向にあり、安定した収益源となります。特に都市部や人口の多い地域では需要が高まっています。
2. 柔軟性と多様性:トランクルームの規模や運営形態は多岐にわたります。小規模な個室から大規模な保管施設まで展開できるため、地域の需要に応じた柔軟な選択が可能です。
3. 空きスペースの有効活用:所有者の手元にある未利用の空きスペースを有効活用できます。駐車場の一部や建物の空き部分などを利用して、新たな収益を得ることが可能です。

トランクルームのデメリット

1. 管理と運営の負担:トランクルームの運営には、セキュリティの確保、清掃、契約管理など多岐にわたる業務が必要です。適切な管理が行えない場合、トラブルや安全面の問題が発生する可能性があります。
2. 競争と需要の変動:トランクルーム業界は競争が激化しており、地域や需要によっては競争が激しくなることがあります。また、需要の変動により稼働率が変わることも考えられます。
3. 設備投資とランニングコスト:トランクルームを提供するためには、セキュリティシステム、保管設備、保険などの設備投資やランニングコストが必要です。これらのコストが利益を圧迫する可能性があります。



トランクルーム経営には上記のようなメリットとデメリットが存在します。





トランクルームの運営方式の違い

「自主管理方式」、「管理委託方式」、「フランチャイズ方式」それぞれの運営方式をご紹介します。

自主管理方式

自主管理型のトランクルームは、土地所有者や経営者が自ら施設を所有し、管理・運営を行う形態です。所有者は施設の全ての運営に関わることで、収益を最大化することが可能です。

運営やマーケティング戦略、料金設定などを自由に行い中間業者の手数料や委託料を支払う必要がないため収益を最大化する可能性があるというメリットがあります。

一方、運営や管理には多くの時間と労力が必要で土地所有者の負担が増える可能性があり、また、トランクルーム経営の専門知識が不足している場合、効率的な運営が難しいというデメリットもあります。

管理委託方式

管理委託型のトランクルームは、土地所有者が管理業者に運営を委託する形態です。土地所有者はトランクルーム設備を所有し、運営は専門の会社に委託します。

管理会社や専門業者の専門知識や経験を活用でき、日常的な管理業務やトラブル解決を管理会社が行うため、土地所有者の負担が軽減されます。

一方、管理会社に手数料や委託料を支払う必要があり、また、管理会社の管理が適切かによってトランクルームの利用者の継続性に影響します。

管理委託方式は、自主管理方式とメリットとデメリットが逆であることに気付かれる方も多いかと思います。

フランチャイズ方式

そのような中、比較的多くの土地所有者に選ばれているのがフランチャイズ方式です。

フランチャイズ型のトランクルームは、大手企業がブランド力やサポートを提供し、フランチャイズ契約に基づいて個々の土地所有者が経営者となりトランクルームを運営します。フランチャイズ料を支払いながらも、確立されたビジネスモデルやサポートを受けることができます。

そのため、自主管理方式よりも容易にトランクルームを始められ、マーケテイングコストも抑えられるというメリットがあります。確立されたビジネスモデルやサポートを受けることができます。

ただし、フランチャイズ契約に基づき一定のロイヤリティを支払う必要があり、また、トランクルームの利用料金や利用者との契約について、一定のルールや規定に従う必要があるという制約はあります。

まとめ

トランクルームは、昨今需要が増加傾向にあり、フランチャイズブランドも多くあるため始めやすい活用方法ではありますが、アパートマンション経営などと比較して収入が少なく、また節税効果を受けにくい傾向にあります。

土地活用について、適切な選択の一助となれば幸いです。